2011年08月25日

特別な存在

義理とはいえ、兄と妹。

タブーを犯している自覚はあった、少なくとも私には。

兄はそんな私を見かねたのかもしれないと、今となっては思う。


私にとって兄は、初めての男性だった。

父母が留守だったあの夜、抱かれた布団のシーツに鮮血が散った。


親に気づかれないように始末したが、

夜中に新しいシーツをふたりして、家中探し回った記憶がある。


自ら望んで飛び込んだ筈の、近親相姦という禁断の道。

私には言わなかったが、兄は母との関係も続けていたらしい。


私は、兄の特別な存在、たったひとり愛される者でありたかった。

兄が古本屋で買ってきた一冊の雑誌を私に見せたのは、

志望大学に合格したという知らせのあった、あくる日のことだった。
 
writed for 近親相姦SM奴隷 by 美隷 | 道程