2011年09月02日

廃屋の洋館

その時、兄が持って来たのはSM小説の雑誌だった。

確か文庫本サイズで、表紙に艶かしいイラストが描かれていた。


それを見せられたのは、学校から家への道から

大きく迂回した場所にある、誰も住んでいない洋館だった。


父と母が揃って外出している日は、たまにしかなかった。


だけど、兄に抱かれることで

女の悦びに目覚め始めていた私は、とても待てなかった。


兄妹だから、連れ立って帰っても変とはいえないが、

周囲の目を考えると、不審がられはしないかと怖かった。


また、家の近くでは、今度は近所の目が気になったから、

私たちは、その半ば廃屋になっていた洋館で逢瀬をしていたのだ。
 
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2011年08月25日

特別な存在

義理とはいえ、兄と妹。

タブーを犯している自覚はあった、少なくとも私には。

兄はそんな私を見かねたのかもしれないと、今となっては思う。


私にとって兄は、初めての男性だった。

父母が留守だったあの夜、抱かれた布団のシーツに鮮血が散った。


親に気づかれないように始末したが、

夜中に新しいシーツをふたりして、家中探し回った記憶がある。


自ら望んで飛び込んだ筈の、近親相姦という禁断の道。

私には言わなかったが、兄は母との関係も続けていたらしい。


私は、兄の特別な存在、たったひとり愛される者でありたかった。

兄が古本屋で買ってきた一冊の雑誌を私に見せたのは、

志望大学に合格したという知らせのあった、あくる日のことだった。
 
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2011年08月20日

理想の兄さん

私と兄は血がつながっていないので、

正確には、近親相姦とは呼ばないのだろう。


連れ子同士ではあったけど、兄が出来るというのは、

一人っ子だった私には、インパクトがあることだった。


小さな頃から繰り返し読んでいた、少女マンガやジュニア小説、

その世界に浸り、思い描いていた通りの強さ、カッコよさ。


母に連れられ、初めて四人で食事をしたあの日、

私は兄を「待ちわびていた理想の兄さん」として受け止めた。


高校1年生だった兄は、態度はとんがってはいたけれど、

スマートで背も高く、その瞳には優しい光が宿っていた。
 
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